TERRA(テラ)スクール (Transdisciplinarity for Early careeR Researchers in Asia School) は、トランスディシプリナリティの理論と実践を学ぶ短期集中型の研修です。アジアの若手研究者を対象として、総合地球環境学研究所(地球研)とフューチャー・アースが共催で2019年から毎年度実施しています。トランスディシプリナリーアプローチ(超学際手法)による研究を企画、実施するための知識とスキルを体系的に学べるプログラムが特徴です。
TERRAスクールでは、トランスディシプリナリー(TD)理論に関する講義のほか、地球研でTD研究プロジェクトを実施している研究者から、プロジェクトの実践や、ステークホルダー連携の方法など、具体的な事例を沢山学ぶことができます。また、課題設定、ステークホルダー分析、プロジェクト管理など、プロジェクトを実施する各段階において、知の共創に役に立つツールや手法を、演習(ワークショップ)を通して身に着けられます。グループワークは、出身地や専門が異なる参加者がグループをつくり、国際的、学際的な研究チームによる協働作業を通じて学び合うことも、プログラムの重要な要素です。
0日目 | Miro, SpatialChat 操作説明 |
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1日目 | スクールの概要、TD研究の理論、TD研究事例 |
2日目 | システムアプローチ、リッチピクチャー(演習) |
3日目 | ステークホルダー分析(演習)、力関係と信頼 |
4日目 | TD研究事例、共創の心得、共創のツール |
5日目 | TD研究事例、アウトカムマッピング(演習) |
6日目 | グループ発表、卒業生との対話、修了式、バーチャル懇親会 |
知の共創プロジェクトでは、TD研究の理論、手法、心得、事例に関して講義を担当している他、ツールや手法に関する演習のファシリテーション、プログラム開発、および実施報告書の執筆・発行などを行っています。
第5回TERRAスクール(2023年度)2023年11月13日-17日
第4回TERRAスクール(2022年度)2022年10月3日-19日
TD研究の企画段階で重要となる、システム思考やソフトシステム(リッチピクチャー)について、特別講義と演習を行いました。そして、TD研究プロジェクトを自ら企画し、実施につなげることができるように、TD研究プロジェクトの提案を作りました。
TERRA School 2022 Oct. Report: Systems for TD
第3回TERRAスクール(2021年度)2022年3月
TERRAスクールで初めて、アフリカにフィールド訪問。オンラインでの実施となりましたが、地球研サニテーションプロジェクトのフィールドサイト、ザンビア(アフリカ)に在住のステークホルダーの方々とZoomで繋ぎ、アジア出身の参加者たちと、活発な意見交換がなされました。
第2回TERRAスクール(2020年度)2021年2月
新型コロナの影響で海外から日本への渡航が難しくなったため、オンラインで開催することになりました。オンラインホワイトボードのMiroを使ったワークショップボードを用意し、協働作業や対話がオンラインでも円滑に進められるように工夫しました。
第1回TERRAスクール(2019年度)2019年12月
京都の地球研に、アジアから16名の若手研究者が集いました。沢山の地球研のプロジェクトの研究者が講義を行い、幅広い環境問題と地域で実際に行われたTD研究に触れることで、TD研究への理解を深めつつ、グループワークを通じて、お互いの経験から学び合うことを目指しました。